■光の配置による見え方の違い
●光源を移動して比較
今回のシュミレーションは、約3畳の階段室で行いました。
現在は階段を上がりきった所の真上に、60W電球2個のシーリング照明(計120W)が設置されています。ぱっと見の印象は少し暗い感じです。1畳あたり30Wの考え方だと、十分なワット数と思われますがなぜでしょうか。
●既存シーリング60W・ブラケット60W
既存のシーリングの電球を1個外し60Wとし、ブラケットを想定した位置に60Wの照明を1個増やします。合計のワット数には変化がありません。
どのような見え方になるでしょうか。
シュミレーション前の写真と比べてみると、同じワット数でも光源を分けたほうが明るく見えます。
シュミレーション前は、絵を飾ってある壁面にあまり光が当たっていないのに対し、シュミレーション後は、壁面にまんべんなく光が当たっているので、1箇所あたりのワット数が下がったにも関わらず、シュミレーション前よりも明るく見えます。
●ブラケット100W
次に、既存のシーリングを消灯し100Wのブラケットを想定した照明を、階段室の真ん中あたりに設置します。
合計のワット数は下がりましたが、光源の位置を変化させています。どのように見えるでしょうか。
合計のワット数は下がっていますが、絵の飾ってある壁面の方まで光が届いているため、シュミレーション前よりも明るく見えます。
写真を並べてみます。
▼シーリング60W・ブラケット60W▼
右がシュミレーション後の写真です。写真でわかりずらいかもしれませんが、右側の写真の方が、空間が明るく見えると思います。
実際に見ると、1個あたり40Wでも今よりも明るく見える事が予想できます。
▼ブラケット100W▼
今回のシュミレーションで、照明の位置で見え方が変わる事がわかります。また、意外と忘れがちな光の特性として、光源に近づくほど明るくなるという性質があります。冷静に考えればあたりまえですが、意外と忘れがち。光源を低く設定できるブラケットは、明るさの確保に意外と活躍します。
リフォームの時には、今回のようなシュミレーションをクリップライト等で行うと、よりイメージがつきやすいので、ぜひオススメします!
■ライティングシュミレーション:
→小空間照明リフォームプラン|ライティングシュミレーションvol.6
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