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※こちらの記事は、LED電球が現在ほど普及していない時期の記事になります

LEDの電球交換タイプが徐々に普及してきています。そのコストパフォーマンスや、実際の明るさはどうなのでしょう。
仕事柄、よくお客様に聞かれますが、LED照明を使う事はあっても、電球だけLEDに交換という事が無いので、実際に白熱球とどのような違いが出るかを比較してみました。

 

■対象商品データ

白熱球: Panasonic クリア電球 40W 全光束490lm
LED電球: TOSHIBA E-CORE 6.4W 全光束330lm

 

■白熱球とLED電球との違い

実際に同じ器具に取り付けてその違いを見てみました。

電球比較 001.jpg

写真は同じペンダント照明に電球を変えてみたところです。左が白熱球、右がLEDです。

ここではペンダント本体、天井に注目してください。
白熱球のほうはペンダント照明の影が天井にくっきり出ているのに対し、LEDは柔らかい光になっています。また、ペンダント本体はLEDよりも白熱球の方が光って見えます。

白熱球は全方向に光を放つので、天井に影ができペンダント本体も明るくなります。一方のLEDは光の向きが限られ、ペンダント全体には光が当たらず、天井にあたる光はペンダント照明の傘や床に反射した光なので柔らかい光になります。  

電球比較 002.jpg

次に全体的な印象です。  

左の白熱球のほうが、色が鮮やかに見えます。やはり演色性は白熱球に軍配があがりました。メーカーによっては、演色性の高い商品も販売されているようです。
全体的な明るさは、「若干LEDが暗いかな」といった感じですが、そこまでは気になりません。ただ、60W相当の明るさと理解していると、とても暗く感じます

LEDを選ぶときはこのギャップに注意が必要です。

電球比較 003.jpg

照明の真下の画像です。

テーブルの影に注目してください。
左の白熱球よりも、右のLEDのほうが影が強く出ています。真下の明るさはLEDのほうが明るいと考えられます。写真ではわかりにくいですが、実際に真下はLEDのほうが明くなっていました。

LEDの指向性の強さをよく表した例といえます。 

電球比較 004.jpg

裸電球の状態での比較です。

電球本体と天井の影に注目です。
左の白熱球は電球本体の光に対して、天井の影がくっきりとでています。対する右のLEDは電球本体のまぶしい光に対して、天井の影は柔らかく出ています。

こちらもLEDの特性である指向性の強さ、輝度の強さを表しています。影の違いは、直接の光か、間接的な光かの違いになります。間接的な光のほうが、影は柔らかくなります。

電球の見た目の光は輝度の違い。輝度が強いとまぶしくなります。

 

■電球選びのポイント

・ルーメン数

一般的には60Wの白熱球で約800lmです。トイレなどに設置する場合はこの数値を目安にすれば、失敗は少ないと考えられます。ただし、電球が真下を向いて取り付けられている場合に限ります。

・LEDの特性

LEDの特性である指向性の強さに注意する必要があります。現在販売されているLED電球ですが、メーカーなどにより光の広がり方が違う為、配光曲線などを参考にすると良いでしょう。

また、現在の電球が斜めや横に取り付けられていたり、照明器具の反射板に光を当てて明るさを稼いでいる場合も注意が必要です。うまく反射板に光が当たらないと、「暗い」と感じてしまう事もあります。

 

次世代に向け、現在の白熱球は蛍光灯とLEDに移り変わっていきます。ただ、まだまだLEDは初期費用がかかり、その光の特性から全体照明には不向きとされています。

現在安い値段で販売されているLED電球は、ほとんどが40Wクラスの明るさ。60W相当と書かれている物も、真下の明るさに対する記述。全体の明るさが60Wクラスになると、一気に倍以上の値段に上がります。 

中にはLEDにこだわる人もいますが、照明計画に失敗しない為には、うまく蛍光灯とLEDを組み合わせて考えたほうが、コストパフォーマンスにも優れ、良い照明プランができると思います。

 

※2023年現在、LED電球も高演色や全方向タイプが販売されており、白熱球に近い光を得られるようになっています。

 

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