マンションは 間仕切りと躯体壁が別なので 間仕切り壁を薄くすることができるためです
戸建て住宅では、基本的に建物の構造体(躯体)と間仕切り壁が一緒です。すなわち、間仕切り壁も構造体の一部となっています。対するマンションは、構造体と間仕切り壁が完全に分かれているので、建物を支えるほどの強度は必要ありません。その為、壁厚を薄くすることができ、有効寸法を広く取ることが可能です。
マンションの間仕切り
マンションの間仕切りは、LGSやLVLといった材料を骨組みにして、石膏ボードを貼って作ります。一般的な壁厚は、65mm~90mm程度となり、戸建てよりも薄く作られています。
構造体ではないので、壊しても大掛かりな補強を必要としない為、自由な間取りを考えることができます。
しかしながら、壁厚が薄い分、そのままでニッチを作ったり、3枚引戸や引き込み戸のような建具を設置するといったことが難しくなるデメリットもあります。
また、躯体構造によっては、間仕切りと躯体が同一の場合もあります。
戸建て住宅の間仕切り
戸建て住宅の間仕切りは、そのほとんどが躯体と同一となります。
その為、壁を壊した場合、壊した部分の補強に、大掛かりな工事が必要となる事もあります。
特に耐力壁となっている部分は、耐震性能にも大きく影響するため、リフォーム時に設計変更が必要になる事もあります。
躯体(柱や筋交い)を露出させ、デザインの一部とすることで、大掛かりな補修工事を省略し、コストを抑える方法もあります。