技術的には可能ですが、様々な制約をクリアする必要があります
マンションの一室を美容室やネイルサロン、菓子製造の厨房などにリフォームしたいといったお問い合わせを良くいただきます。
技術的には十分可能ですが、電気や水道の容量の問題、大家さんの許可、建物の用途変更などの法的な絡みなどの制約があるため、注意が必要です。
電気容量
マンションでは、1室あたりの電気契約料に上限があります。(一般的なマンションは60A)
そのため、電気使用量の大きい設備機器を使用する業種などでは、部屋自体の電気容量が足りなくなる場合があります。特に古いマンションでは、200Vが使えない場合もあります。
水道
古いマンションでは、共用の配管が昔の金属製のまま、更新されていない場合があります。
錆水が出たり、水の出が悪くなるといった不具合も起こりやすいので注意が必要です。また、水道管の口径が小さい場合もあり、美容室などの水を多く使う業種は、特に注意が必要です。
その他、菓子製造などの業種は、グルテンが発生し、排水管にこびりつくため、断られることがほとんどかと思います。
その他の制約
テナントが一切入っていない住居専用のマンションの場合、建物自体の設備の見直しや用途変更を行わなければならない場合があります。
その為、大家さんの許可が下りない場合があります。分譲マンションの場合は、ほとんど不可能と考えて良いかと思います。
美容室などのサロン系の業種では、路面店やテナントよりも、マンションの一室で開業した方がコストが抑えられるとされていますが、様々な制約があるため、物件契約前にリフォーム店等に相談されることをおすすめいたします。