テナントをスケルトンで返却する場合、いくつかポイントがあります。
●給排水
通常、排水は汚水、雑排水と別れていることが多く、それぞれを共用配管から1m以上離したところで立ち上げておくのが妥当です。給水は、メーターに近いところで仮設水道を作っておきます。枝配管は基本的にすべて撤去します。給排水共に、共用配管まで枝分かれせずに1本であることがポイントです。それなりのコストがかかるため、既存位置でプラグ止めとしていることが多いです。
●電気
防災設備、仮設電源を残し、すべて撤去します。換気扇もダクトの躯体貫通部を残し、すべて撤去します。仮設電源は、分電盤から2回路程度を利用し、仮設コンセントを作っておきます。こちらもコストがかかるため、すべての回路を残して絶縁テープでの処理としていることが多いです。
●内装
基本的にはすべて撤去し、躯体だけにしておきます。ファサードも撤去し、シャッターのみとしておきます。床のタイルやコンクリート等で床上げした部分も、基本的には壊しておきます。床については、スラブとの境がわからなくなっている場合があり、そのまま残っているケースもあります。場合によっては、仮設のファサードを作っておくこともあります。
基本的には、管理会社やビルオーナー様による見解、契約時の取り決めがありますので、まずは、管理会社等に問い合わせてみるのが確実です。
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