マンションリフォームをする際、工事の事以外に注意しなければならない点があります。
意外にもそのことがコストアップにつながってしまう事もあり、事前にリフォーム業者とよく打ち合わせをしておくことが重要です。
■マンションリフォームでは工事以外にこんなことに注意
『管理組合への届け出』
ほとんどのマンションが、リフォーム工事の届け出を義務付けています。
ちょっとした補修工事や緊急の工事は別として、リノベーションや工事が短時間では終わらない場合、必ず管理組合へリフォーム工事の届け出を行います。
注意したいのは、着工日の何日前に提出しなければならないかです。
マンションによっては1か月ほど前に提出を義務付けているところもあり、予定よりも工事期間(入居できない日数)が増えてしまう事もあります。
『管理規約の確認』
マンションによっては、バルコニーでの喫煙や、搬入、搬出のためのエレベーターホールへの荷物の仮置き、敷地内での小加工(搬入や、室内での加工が困難な場合などに必要)を禁止している事もあり、搬入費や搬出費を別途請求されることも少なくありません。
また、バルコニーでの喫煙は、近隣からの苦情につながり、住み始めてから気まずくなることも。
リフォームをする前にマンションのルールを把握しておく必要があります。
『特別な許可が欲しいときは、リフォーム会社からよりもお客様から』
例えば、エアコン用の穴を増やしたい時、住みながらのリフォームで共用部での加工が必要になる時など、通常は許可されない事も、お客様から聞いてもらうことで、すんなり許可が下りる事がほとんど。
なぜかはよくわかりませんが、こういったことがよくあるため、特別な許可が必要な場合は、なるべくお客様に聞いてもらうようにしています。
意外にも、多くのリフォーム会社は、リフォームの届け出だけ行い、その他の事を確認していないことが多いようです。
以前にも、下請けでの作業を行うため現場へ行くと、荷物がエレベーターに入らず加工をしたいが加工ができない状況がありました。
その旨を元請け業者に伝えたところ、確認をしておらず許可も下りなかったため、階段で搬入を行い、その分の搬入費が追加となってしまいました。
また、築年数の古いマンションをリフォームした時も、エアコン用の穴あけをするため管理会社に確認したところ許可が下りず、お客様に確認していただいたところ、すんなりと許可が下りたこともあります。
こういったことは、事前によく打ち合わせをしておかないと、工事費用が追加になったり、工事が止まってしまう事もあります。
マンションによっては、通常よりもコストがかかる場合もあります。
リフォーム会社によっては、これらの事を意識していない事もあるので、これらの説明の有無が業者選びの目安にもなります。