スペースにピッタリ!造作ベッドの製作事例
使い道に迷っていたスペースに、フルオーダーの造作ベッドを設置しました。
セミダブルサイズのマットレスに対応した大きさで、下部のスペースにはスーツケースや衣装ケースなどを収納できます。
使い道が微妙なスペース
今回の物件は、メゾネットタイプで、地下階に水回り、1階が玄関と居室という少し変わった間取りです。
各フロアの広さは、さほど広くない為、オーナー様が、就寝スペースについて悩まれていました。
地下階は、浴室、トイレ、ダイニングキッチンでスペースを使い切ってしまうため、1階が就寝スペースになると考えられるのですが、1階には、地下階の換気や配管などを通すカウンター形状のパイプスペースが設けられています。
階段部分の吹抜けもあり、居室としてはかなり使い勝手が悪い作りになっています。
地下階に、ソファーベッドを置き、就寝スペースとすることも考えられますが、そうなると、1階のスペースは…、と悩ましい感じです。
オーナー様が寸法を測ったところ、カウンターが無ければ、セミダブルのマットレスが置けそうだという事で、プランインフィニットにご相談いただきました。
スペースに合わせてベッドを設計
ご相談を受け採寸したところ、確かにギリギリでセミダブルのマットレスが置けそうです。
問題は、マットレスを置くベッドフレームです。
「カウンター部分にフレームを乗せ、ロフトベッドとする」というアイデアまでは、オーナー様の方でも思いついたそうですが、実際の設計となると、ご要望を満たすデザインが難しくなります。
オーナー様からのデザインのご要望は…
・家具として製作(壁や床への固定は無し、分解して運び出せるようにする)
・セミダブルのマットレスを置ける大きさ
・DIYでもメンテナンスができる仕上げ
・ヘッドボードにはコンセントを設置
・階段の手すり部分は目隠しにする
など
設計にあたり、まずはスペースに収まるマットレスの検索。
一般的にセミダブルサイズのマットレスは195cm×120cmですが、メーカーによって数センチほどサイズが変わりるため、設置可能なメーカーを調べておき、お客様と情報共有を行います。
次に仕上げ方法ですが、メラミン化粧板や化粧シートでの仕上げは、経年による傷や剥がれが発生した場合、補修に業者を入れる必要があるとのことで、塗装仕上げに決まりました。
塗装仕上げであれば、経年の傷みも「味」になり、同じ塗料を使用すれば、DIYでも補修が可能です。
最後に構造と、各部品の設計です。
壁や床に直接打ち付けて作る時と構造や部品分けが異なるので、設計も若干変わってきます。
途中、何度か変更がありましたが、最終的に上のCGの形で決定。
ニトリのマットレスがピッタリ入るサイズになります。
フレームの一部がカウンターの上に乗る形のロフトベッドで、集成材を使用して製作しています。
仕上げの塗料は、一般の方でも手に入れやすくDIYでも人気のある「オスモカラー」。一般の方でも手に入りやすい塗料を使用することで、塗り替えなどのメンテナンスが行いやすくなます。
現地での組み立て作業は1日ですが、部品製作に4日ほどかかっています。
最終確認で、設置されたベッドをご覧いただきましたが、大変ご満足いただけたようでした。
造作家具の設計
プランインフィニットでは、リフォームでの造作家具や家具単体の設計も行っております。
「既製品ではサイズが無い」「気に入ったデザインはあるがサイズが無い」「スペースにピッタリの家具が欲しい」などといったご要望にお応えします。
また、DIYで製作するための家具設計も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。