マンションリフォームでコンクリート直貼りのカーペットをフローリングにする場合、特に以下の2点に注意する必要があります。

■躯体の遮音性能（躯体の厚み）

基本的に仕上げ材となるマンション用の遮音フローリングは、高音域の遮音となります。その為、低音域（足音や子供が跳ねる音、重い物を落とした時の音など）の遮音性能は躯体に依存する形になります。古いマンションの場合、躯体の厚みが無く、低音域の遮音性能に乏しいことが多いため、2重床などで低音域の遮音性能を高める必要があります。

■下地の状態

下地となるコンクリートの不陸（凸凹）が大きくなっていたり、水平レベルが大きくずれている場合があります。このように下地の状態があまりよくない場合、2重床やセルフレベリング材（レベラー）を使用して、下地の状態を改善する必要があります。本来は必ず行うべき工程ですが、予算の都合上この工程を省くことが一般的になっているため、注意が必要です。