今回のオススメスポットは、杉並区JR荻窪駅から徒歩約10分の所にある大田黒公園。
秋の紅葉のライトアップの画像と共に紹介します。
通路脇に配置されている照明は手作り。
竹筒に様々な形の穴を空け、通路足元を照らすフットライトに加工されています。
そのうちの一つが銀杏の形になっていました。
他にももみじの形や、張り付けた半透明のシートに絵が描かれているものもありました。
大田黒公園は、音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡地につくられた公園です。
荻窪のゆるく起伏する台地に自然の地形をいかした、杉並の区立公園としては、初めての回遊式日本庭園。
昼間は大田黒氏の仕事場であったレンガ色の記念館を見学することができます。
記念館は昭和8年に建てられたもので、内装はまさに『昭和レトロ』。
今見てもとてもおしゃれな内装で、レトロ感を出したいリフォームをしたい方は一見の価値ありです。
管理棟にある休憩室もどこか懐かしい感じのする作り。
そこから眺める夜の庭園も、とても綺麗です。
■大田黒公園(回遊式日本庭園)のご紹介
所在地:東京都杉並区荻窪3丁目33番12号
公開時間:午前9時から午後5時(入園は午後4時30分まで)
入場料:無料
●公園の概要
○檜の門と石畳
この公園が日本庭園であることは、正門のつくりにも表わされています。
総檜、切妻づくりで、屋根は棧瓦ぶき。左右に築地塀のあるどっしりした構えになっています。
門を入ると白い御影石を敷いた園路がまっすぐにのびています。
その長さは70メートルあり、左右は樹齢70から80年を経た大イチョウの並木です。
木漏れ日が園路に明暗の模様を描きます。
園路を進むと、植込みの中の低い階段にゆきつき、そこを登ったところが檜づくりの管理棟です。
○休憩室と茶室
管理棟は茶室、休憩所と事務室とを渡り廊下で結んだ一棟になっています。
休憩室の内部には大きな松の梁があり、昔の民家の土間をしのばせます。
隣りが京間8畳の茶室で、内部は秋田杉でつくられています。
○大木と芝生の庭園
茶室の縁側から庭園が一望でき、目の前は広々とした緑の芝生で、前方の池までなだらかに傾斜しています。
芝生には数本のアカマツが高々とそびえ、根元はササでおおわれ、芝生の左手は、ナラやケヤキなどの木立です。
大きな樹木は以前からあったものを保存したものです。
○流れと池
茶室・休憩所の裏の中庭に井筒があり、そこから細い流れがあります。
流れは茶室の周りを一周して、次第に幅を広げながら、木立の中を流れてこの庭園の中心的な施設である池にそそぎます。
流れはうっそうと繁る樹木と一緒になってあたりに深山の雰囲気を漂わせています。
池は筑波石と植込みで飾られ、ほとりにはあずまやが建っています。
そこからは、芝生とマツと茶室が織りなす絵のような景色が眺められます。
○記念館
芝生の広場の西寄りに、大田黒氏の仕事場であったレンガ色の記念館が保存されています。
記念館は昭和8年に建てられたもので、当時としては珍しい西洋風の建築物です。
中には愛用のピアノや蓄音機などが展示されています。
○催物広場
敷地の南西に庭園とは区別されて築地塀と生垣に囲まれた広場があります。
ここは、野草展やさつき展など催物に利用します。
○茶室
茶室は、茶会などに利用できます。
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