■設備工事での対策
●2重サッシ
2重サッシ(内窓)やペアガラスにする方法です。ガラスとガラスの間に空気の層ができるため、熱が伝わりにくくなり、外気と室内の気温差にも、段階ができるため、結露が発生しにくくなります。内窓取り付けは1窓あたり30分〜1時間程度でできるため、比較的手軽にできるリフォームといえます。
●24時間換気
24時間換気設備を導入することで、空気の流れができ、滞留する部分が少なくなります。空気が流れる事により、結露の軽減、カビ発生の防止になります。給気、排気のプランニングが必要になり、換気設備の交換、給気口の追加などが必要です。
●採風部の増設
ドアを採風窓(ガラリ)付の物に交換したり、新たに外気取り入れの為の給排気口等を追加します。外気の取り入れ部や換気口が増えることで、空気の流れができます。
■内装仕上げ工事での対策
●機能性壁紙
各種機能性クロスの中に、吸放湿機能を持った壁紙があり、室内の湿度を調整してくれます。効果は落ちますが、アクセントクロスのように部分施工もできるため、比較的手軽な方法です。
●調湿建材
代表的な調湿建材で、「INAX エコカラット」「DAIKEN さらりあ〜と」があります。調湿以外にも消臭効果があるため、トイレのインテリアアクセントにしたり、ペットを飼っているお宅でリビングのアクセントにするのも効果的です。施工も比較的簡単で、見切り部材もそろっているので、調湿建材だけの施工も可能です。最近では、ホームセンターでも手軽に購入できるので、トイレ正面や脇のの壁一面だけをDIYで施工することもできます。
●左官仕上げ
漆喰や珪藻土等の調湿機能を持った左官材での仕上げをします。クロス等の仕上げ工事よりもコストがかかり、メンテナンスも必要です。また、伸縮によるひび割れなどが起きるため、材料に対する理解が必要です。
その他にも、調湿機能の付いたエアコンを導入する方法もありますが、湿度調整用の配管が必要になり、マンションでは、部屋によって取付ができない場合があります。
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