高齢者向けリフォームの時、IHクッキングヒーターを採用することがあります。
一般的には、火の始末などを考えてと言われていますが、意外な事実があります。
■高齢者は力が弱くなる
高齢者リフォームを考えるとき、そこの生活者の安全を考えてIHにすることが一般的です。
その理由は決して間違いではないのですが、実はもう1つ、もっと高齢者の立場になった理由があります。
ガスコンロには必ずゴトクがあります。
調理台から鍋などを火にかけるとき、ゴトクの分鍋を持ち上げなければなりません。
ほんの数センチですが、その数センチが高齢者にとっては大変な事である場合が多くあります。
高齢になったおばあちゃんが料理をしているところを見たことはありますか?
鍋を火にかけるとき、肘を調理台に固定し、両手で取っ手を持ち、ちょっと気合を入れて鍋を持ち上げています。
IHは調理台とほぼフラットなので、鍋を火にかける時「持ち上げる」という動作が最小限になります。
イメージとして、横に引きずるだけで鍋をコンロに持っていけるのです。
実際にIHを利用しているお年寄りに聞いたことなので、かなり信頼できる情報だと思いませんか?
バリアフリーリフォームや高齢者向けリフォームにおいて、現在のところ本当に高齢者の立場で考えられたプランはとても少ないと思います。
IHの話を聞いたときは、目からうろこ!
これからも、こういった情報を集められるよう、常にアンテナを張っておこうと思いました。