リフォームの仕事を長くしていると、お客様との住宅に対する考え方のギャップがでてきます。我々、業界の人間にとっては「あたりまえ」のことでも、一般のお客様からしてみれば、「初耳」だったりします。
以前リフォームを行ったお客様から、こんな事を言われた事があります。
「養生をもう少しちゃんとやって欲しかった」
自分で言うのもなんですが、プランインフィニットはリフォーム業者の中でも養生に関しては、レベルの高い位置にいると思っていました。では、なぜでしょう。
単純にポイントがずれていたんです。作業がしやすいように養生をするのが、自分たちリフォーム業者目線。ただ、お客様から見たらそんな事はわかりません。お客様が大事だと思っている物を養生しているかどうかだけです。
いままで「大事なものだろうな」「壊れやすそうだな」と思ったものは、あまり養生をしないようにしていました。下手に養生をすると、中身が見えなかったり、養生を剥がした時に落として壊してしまったりする事が多いからです。
良かれと思った事でも、一言あるかないかでお客様からの印象が変わってしまいます。
また、こんな事を聞かれた事もありました。
「まだ15年しか経っていないのに、塗装がはがれ出した」
業者側からすれば、ただのクレーマーです。ただ、お客様は塗装のメンテナンス時期など知りません。また、住宅はメンテナンスフリーと認識しているか、もっと長い期間もつものと認識している方が多いようです。
実際は、5年、10年と、定期的なメンテナンスが必要です。定期的にメンテナンスを行っていれば、その時にかかる「余計な出費」を抑える事ができますし、同時に別の不具合を発見できることもあります。
車や機械と一緒で、メンテナンスを怠ると、寿命は短くなってしまいます。
これも、以前に作業を行った業者がメンテナンスに関して説明をしていなかった為に起こった事だと思います。
他にも、工事内容に含まれているいないでトラブルにつながるケースも多いようです。お客様は「ここまでやってくれる」と思っていた事が、業者側からすると「それは別途工事です」と言うように、お互いにあたりまえと思っていた事が、実はそうではない事が多々あります。
業界の「あたりまえ」はお客様にとっては違います。特に建築業界は見えない事や良く分からない事が多いので、他の業界よりもこのギャップは大きいと思います。
プランインフィニットは、お客様の「あたりまえ」を考え、考え方のギャップやイメージの相違が少なくなるよう努めています。