多くのリフォーム業者が謳っている「適正価格」について考えてみました。
ほとんどの業者が提示する金額は、適正価格というより、相場価格のようです。例えば、和式トイレのリフォーム工事費用はいくらが適正なのでしょうか。20万?30万?
仮に25万を適正価格とします。
適正な工事として考えると
・和式トイレ解体、廃材処分・・・35,000円
・トイレ配管、配線工事・・・70,000円
・内装工事(大工、壁紙)・・・90,000円
・トイレ本体、温水洗浄暖房便座、アクセサリー・・・80,000円
・器具取付、仕上げ工事・・・28,000円
・諸経費(養生、清掃、保険、交通費、残材処分など)・・・30,000円
・合計・・・約350,000円(税込)
となります。適正価格を25万円とすると、これはボッタクリでしょうか。実は、そうでもありません。というのも、この金額は全て専門業者に依頼した場合だからです。
解体、水道配管、電気配線、内装仕上げ、下地補修・造作、現場管理と実に6種類もの職人がトイレの工事に関わっています。
ただこのご時世、こだわりのデザインリフォームでもない限り、トイレリフォームにこんなにお金をかける人もいません。
では、どうするか。
業者を絞り、専門ではない分野の工事も一緒に作業してもらうか、多能工を使い工事を行います。
そうすると、次のようになります。
・和式トイレリフォーム一式・・・150,000円
・トイレ本体、温水洗浄暖房便座、アクセサリー・・・80,000円
・諸経費(養生、清掃、保険、交通費、残材処分など)・・・20,000円
・合計・・・約260,000円(税込)
ほぼ、適正価格の25万円です。
ただ、この場合はほとんどの作業を1種類の職人が行うため、仕上がり、隠蔽部での配管や配線の処理が甘い事があります。
また、さらに工事範囲を縮小すれば、さらに安くリフォームをする事が可能です。
どちらの金額も、打ち合わせや工事内容の確認をお客様としっかりできていて、双方納得の上の工事であれば適正価格と言えます。
逆に、打ち合わせも工事内容の確認もできていないと、「安かろう悪かろう」「ボッタクリ」になってしまいます。
結局のところ、適正価格とは何でしょうか。
プランインフィニットでは「お客様の満足度、お客様の価値観」によるものと考えます。リフォームという商品にいかに価値を付けられるか。それには顧客対応、工事の仕上がり、担当者との相性までが関係してくると思います。
中には、エコロジーや自社製品などを売りにして、付加価値を付けている業者もあります。
結論として適正価格とは、あってないような物。あくまで目安としての価格だと思います。